7月末、マイクロソフト専用タイトルとして期待の新作『The Ascent』がリリースされた。 PS版がないという仕様上、日本国内ではどうしても話題にならなかったが、サイバーパンクな世界観で「アーコロジー(都市型の巨大建造物)」という舞台装置を最大限に生かした素晴らしい作品だ。
批評論:『ディスコ・エリジウム』とクロワッサン問題の再考
学生時代から思索と文章に情熱を傾けてきて、今後もふくらまし続けるべきアイデアがようやく手許に残りはじめた。 最近だとまず、ゲームの課題構造論、そして、批評論のクロワッサン問題だ。
コロナ禍でのコーヒー趣味、フレンチプレスの美味しい淹れ方をプロに聞いた
真夜中のコンビニ店員として赤裸々な労働事情を分析的に書いてもきた当批評ブログでは、新型コロナウイルス禍での職場や生活環境の変化も記事にしているのはご存知の通り。 今回は、東京都内の珈琲屋でドリップマンとして働きながら詩作活動もされている友人のなゆた創さんにお話を聞いた。
ポリコレ的価値観を裏返す傑作宇宙サバイバル、『Breathedge』批評的感想
宇宙服の酸素ボンベはコンドームで代用し、お尻からのメタンガスの噴射で推進力を得て、金属製のデブリを束ねただけの棍棒であらゆるものを素材に解体してまわる。
Moment Joonの移民ラップの表現力、SIMON JAPとの勝負と演技のすれ違い
「Moment Joon ってラッパー知ってる? めちゃくちゃやばいからとりあえず聞いてくれよ」 しばらく会ってなかった友だちが、電話口で慌て気味に言う。ぼくは内心(ラッパー?ああ、暇さえあればいつもお互いに罵り合ってる野蛮人のことか)とか思いながら、でもそこまで言うならと仕方なく、本当に仕方なく、Moment Joon の「マジ卍」を聴いて、忌憚なき感想を友だちに伝えることにする。