羊谷知嘉 Chika Hitujiya
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山田杏奈が恋に落ちた瞬間を批評家が『僕ヤバ』を3周して探した話

今、Twitter で話題沸騰中のラブコメ漫画、桜井のりおの『僕の心のヤバいやつ』をご存知だろうか? Google トレンドで通称「僕ヤバ」の検索注目度を調べると、2019年末の『このマンガがすごい!』のオトコ部門で3位入賞した影響を除けばおおむね横ばいに近い緩やかな上昇傾向から3月末に一般認知度を急速に高めたことが観てとれる。

選択肢なきプレイする映画体験の成功と失敗、『The Last of Us Part 2』批評的感想

結論からいうと僕はダメだった。 奴隷生活の上に脱走罪で拷問され、消耗し、丸腰で、戦意さえも失っている痩身の宿敵アビーに彼女の大事な子どもの命を人質にとって戦いを無理強いし、何度も何度もナイフを振りまわしてその身を切り刻む――。

暗鬱な美しき煉獄を駆ける秀作ローグライト、『West of Dead』批評的感想

今年6月は世界のゲーマーにはキツい1ヶ月だった。 バトロワを事実上完成させた『Apex Legends』のカウンターとして古典回帰的な 『Valorant』 がFPS界隈を賑わすなか、今月初めにまず多くのデベロッパーが新作発表を矢継ぎ早に撃ちだして物量攻勢の火蓋を切った。

8秒間の戦術が生死をわける秀作ストラテジー、『Broken Lines』批評的感想

ストラテジーゲームの醍醐味は何といって最大効率を計るプランが物の見事にハマった瞬間だろう。 敵の群れに攻撃チャンスを渡すことなく完封したとき、兵站を工夫して戦闘のリソースを安定化させられたとき、何度目かのやり直しの末に無駄のない開発手順で序盤の難所を乗り切ったとき。

お金と文芸、現代中国の創作エコシステムとテンセントの事業戦略に学ぶ

このインタビュー記事は、長年の友人であり、本ブログにも琉球文学やオタク論などを寄稿され、文芸同人「抒情歌」の『GLATIA vol.6』にて評論「中国現代文化のエコシステムとブンゲイファイトクラブ批判」を執筆された秋津燈太郎さんにお話を聞いたものです。

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