NORANEKO散文詩 No.02「烏賊のさえずり‐The Tweet of Squid‐」

烏賊のさえずり‐The Tweet of Squid‐ 寺山修司の『田園に死す』って映画のサントラを聴いてたんよ、/液晶が青く光って死に化粧みたいに額を染めて/「いかいか、いかいか、」ってあぶく立てるような声が、胸の暗がりから、湧いてね。/珈琲を飲み過ぎたんだとお坊さん時計の針が溶けて読めない/眼球の裏側に、真っ白い烏賊のお化けが、ぶるぶる、ぶるぶる、震えていて。

籠城恒の奇天烈Diary No.01「ネカフェ店員専用火炎瓶 取扱説明書」

ネカフェ店員専用火炎瓶 取扱説明書  ※ 使用者の声 前編(埼玉県在住 学生 23歳男性)―― amazonより抜粋  ガラス瓶にガソリンをたんまり注いで粉石鹸を足し、酸化第二鉄とアルミの粉をちょいとそれに混ぜれば線路も融かす火炎瓶の出来上がり、と『ハムレット』の5万字レポートのあたまに書いてしまい、すぐさま正気にもどり消したのです。

NORANEKO散文詩 No.01「fureai」

fureai  午前八時のカノン、その、安いオルゴールの時報を僕らは聞き流す。余白の霧が立ち込める、開店間もない喫茶店が蠕動している。漆喰の壁が、ニスの剥げた木床が、呼吸に上下している。僕らは四人がけのルビンの壺に相向かいで腰を沈める。僕は通路側に頭を向けて、君は窓を背にあくびをして。

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