【Baldur’s Gate 3】ソーサラーのクラスパスまとめと感想

※本文内の用語は原則として D&D 公式のものに従っていますが、不明なもの、公式の訳語がないもの、Larian 独自のものは羊谷知嘉の翻訳になります。日本語版 BG3 を確認次第修正予定（11/22）

ソーサラーの強みはなんといっても魔力修正 Metamagic です。

魔力修正とは、ソーサラーの専用リソースである魔力点 Magic Points を消費して呪文を強化する能力のこと。そのため、いつ、だれに、何の呪文をどう強化して唱えればいいかわかっていればとても強い上級者向けクラスです。ウィザードとちがい、呪文を取捨選択して有用なものを的確に覚える必要があるのも育成の難しさに輪をかけているでしょう。

魔力修正には以下のものがあります。

まず、レベル 2 はここからふたつ選択。

• 呪文敵味方識別 Careful Spell：魔力点をひとつ消費して味方のセーヴィング・スローを自動で成功させる
• 呪文射程距離 Distant Spell：魔力点をひとつ消費して遠隔呪文の距離を 1.5 倍にするか、接触呪文の距離を 9m にする
• 呪文持続時間延長 Extended Spell：魔力点をひとつ消費して呪文が惹き起こす状態や召喚や地表の持続時間を 2 倍にする
• 呪文二重化 Twinned Spell：呪文レベルとおなじ数の魔力点を消費して呪文の対象をふたりにする、ただし、投射物を発する呪文には無効であり、ふたりの対象は近い距離にいなくてはならない。初級呪文の場合は魔力点をひとつ修正する

さらに、レベル 3 では残ったものに以下の 3 つをくわえてひとつ選択。レベル 10 でもおなじプールから再度ひとつ選択します。

• 呪文セーヴ妨害 Heightened Spell：魔力点を 3 つ消費して対象の呪文が要求するセーヴィング・スローに不利を与える
• 呪文高速化 Quickened Spell：魔力点を 3 つ消費してボーナスアクションとして呪文を発動する
• 呪文巧妙化 Subtle Spell：魔力点をひとつ省略して沈黙状態でも呪文を発動する

一応、ボーナスアクションとして呪文スロットを消費して魔力点を創出したり、反対に魔力点ふたつを消費して呪文スロットを創出したりもできますが、基本的には継戦火力よりも瞬間火力を重視したクラスなのには注意が必要です。もっとも、本作ではリソース管理の要素が薄いのでゲーム性にマッチしているという見方もできますね。

おすすめの能力値は、魅力＞耐久力＞敏捷力で、あとは要りません。

また、ソーサラーは術者なので呪文維持のための精神集中判定に有利を得る特技「戦場の術者 War Caster」はあった方がいいでしょう。ただし、ほかにサブの術者を用意してバフデバフを任せる場合は修得しなくても問題ありません。

ちなみに、ソーサラーはシングルクラスでも強力ですが、魔力修正というとても強力でかつユニークな能力があるためおなじく【魅力】を呪文発動能力とするバードやウォーロック、パラディンとのマルチクラスも好まれます。とくに、近接武器攻撃による神聖なる一撃を主軸とした「ソーサディン」は発売前から話題になった人気のクラスコンビネーションのひとつ。

高い拡張性と戦術性のポテンシャルを秘めたソーサラーでぜひ最強の魔術師育成に挑戦してみてください。

レベル 1 かそれ以上の呪文を唱えるたび、20 面ダイスのロールで 20 を出すとあなたの魔法はランダムな効果を惹き起こす

魔法効果の詳細は末尾のリストを参照

リアクションとして起動し、あなたの次の攻撃ロールか能力判定かセーヴィング・スローに有利を得る、荒ぶる魔法が起きる確率が上昇する

魔力点をふたつ消費して 18m 範囲内の対象の攻撃ロールかセーヴィング・スローか能力判定に 1-4 のボーナスあるいはマイナスを与える

呪文を唱えた付近の術者に荒ぶる魔法を誘発する

・あなたが鎧を着ていない場合、基本の AC が 13 に上昇する

・あなたの最大ヒットポイントはクラスレベルごとに 1 増加する

以下からひとつを選択、それぞれに紐付いたダメージタイプは後に修得する特徴に関わる

・レッド [火]：火炎双手 Burning Hands 修得

・ブラック [酸]：豚の脂 Grease 修得

・ブルー [電撃]：魔女の矢 Witch Bolt 修得

・ホワイト [冷気]：アガテュスの鎧 Armor of Agathys 修得

・グリーン [毒]：不調化光線 Ray of Sickness 修得

・ゴールド [火]：変装 Disguise Self 修得

・シルバー [冷気]：軟着陸 Feather Fall 修得

・ブロンズ [電撃]：濃霧 Fog Cloud 修得

・カッパー [酸]：ターシャの抱腹絶倒 Tasha’s Hideous Laughter 修得

・ブラス [火]：睡眠 Sleep 修得

・ダメージ：あなたの選択した祖先の竜とおなじダメージタイプの呪文を唱えるとき、そのダメージに【魅力】修正値を追加する

・防御：あなたの選択した祖先の竜とおなじダメージタイプの呪文を唱えるとき、魔力点をひとつ消費することでそのタイプの耐性を得る

移動するときに飛行できる

あなたがレベル 1 かそれ以上の呪文を唱えたあと、ターン終了時まで機会攻撃を誘発させることなくボーナスアクションとしてフライ Fly をおこなえる

・あなたが [電撃] か [雷鳴] ダメージを与えるレベル 1 かそれ以上の呪文を唱えるとき、小さな嵐を惹き起こす。6m 範囲内のすべての敵にクラスレベルの半分の [電撃] か [雷鳴] ダメージを与える

・あなたは [電撃] と [雷鳴] ダメージに耐性を得る

あなたに近接攻撃が当たったとき、その攻撃者に 11 [電撃] ダメージを与えて押し返す

・魔法転換 Turn Magic：ターン開始時にランダムな魔法の効果を惹き起こす

・炎上 Burning：6m 範囲内のすべてのクリチャーとアイテムは炎上し、毎ターン 1-6 [火] ダメージを受ける

・テレポート Teleport：あなたの次のターンの終わりまでボーナスアクションとして 9m 範囲内にワープできる

・武器強化 Enchant Wrapons：6m 範囲内クリーチャーの武器を強化する、彼らの次の攻撃はクリティカルヒットになり 1-4 [力場] ダメージを追加する

・魔法点 Sorcery Points：あなたの次のターンの終わりまで、唱えた呪文のレベル分だけ魔法点を回復する

・霧 Fog：あなたの周囲に霧を立ち込めさせる

・かすみ Blur：9m 範囲内のクリーチャーはかすみ状態になる

・爆発的回復 Explosive Healing：あなたが呪文をヒットさせたとき 3m 範囲内のすべてのクリーチャーのヒットポイントを呪文レベルごとに 1-4 回復させる

・メフィト召喚 Summon Mephit：敵対的なメフィトを召喚する

・交換 Swap：あなたが呪文か初級呪文を唱えるたびに対象と位置を交換する

・怒涛のアクション Action Surge：あなたはこのターンに追加のアクションをおこなえる

・飛行 Flight：ターン終了時まであなたは飛行ができる

・盾 Shield：AC が 5 増加し、マジック・ミサイルへの完全耐性を得る

・念動力 Telekinesis：あなたのターンの終わりまで心の力で物を持ち上げて投げ付けられる

・弾力のある球体 Resilient Sphere：自分自身を魔法の球体でとり囲む、あなたは球体の外から攻撃されず、効果を受けず、また、球体の外にダメージを与えられない。移動速度は半減する

・拡大と縮小 Enlarge/Reduce：9m 範囲内のすべてのクリーチャーは巨大化するか縮小化する

・姿変え Polymorph：あなたは動物に変身する

・カンビオン Campion：全員に敵対的なカンビオンを九層地獄から召喚する

・減速 Slow：あなたはスロウ状態になる

・トゲ密生 Spike Growth：あなたの周囲に鋭い棘を生やし、その地表を歩くクリーチャーは 1.5m ごとに 2-8 [刺突] ダメージを受ける

・からみつき Entangle：あなたの周囲にツルを生やしてクリーチャーの移動速度を低下させ、拘束状態にする

・動物との会話 Speak with Animals：動物を理解して会話する能力を得る

・猫と犬 Cats and Dogs：9m 範囲内のクリーチャーはランダムで猫か犬に変身する

以上は Baldur’s Gate 3 wiki からの翻訳

酸の飛沫 Acid Splash

防刃 Blade Ward

負力の接触 Chill Touch

踊る灯 Dancing Lights

炎の矢 Fire Bolt

友情 friends

光 Light

魔導士の手 Mage Hands

初級幻術 Minor Illusion

毒噴射 Poison Spray

冷気光線 Ray of Frost

百発百中 True Strike

電撃の手 Shocking Grasp

火炎双手 Burning Hands

人物魅了 Charm Person

万色弾 Chromatic Orb

色しぶき Colour Spray

変装 Disguise Self

跳躍 Enhance Leap

迅速退却 Expedition Retreat

偽りの生命 False Life

軟着陸 Feather Fall

濃霧 Fog Cloud

の小刃 Ice Knife

魔導士の鎧 Mage Armor

魔法の矢 Magic Missile

調化光線 Ray of Sickness

盾 Shield

睡眠 Sleep

雷鳴波 Thunderwave

魔女の矢 Witch Bolt

視覚剥奪 Blindness

かすみ Blur

短剣の群れ Cloud of Daggers

狂気の冠 Crown of Madness

暗闇 Darkness

暗視 Darkvison

思考感知 Detect Thoughts

能力強化 Enhance Ability

拡大と縮小 Enlarge/Reduce

強風 Gust of Wind

対人金縛り Hold Person

不可視化 Invisibility

解錠 knock

鏡像 Mirror Image

霧渡り Misty Step

幻の強制力 Phantasmal Force

灼熱の光線 Scorching ray

不可視視認 See Invisibility

破砕 Shatter

クモの巣 Webb

明滅 Blink

呪文妨害 Counterspell

陽光 Daylight

恐怖 Fear

火球 Fireball

ガス化形態 Gaseous Form

飛行 Grant Flight

加速 Haste

催眠模様 Hypnotic Pettern

電撃 Lightning Bolt

エネルギーからの保護 Protection from Energy

みぞれ混じりの嵐 Sleet Storm

減速 Slow

悪臭の雲 Stinking Cloud

放逐 Banishment

枯死 Blight

精神混乱 Confusion

次元扉 Dimension Door

野獣支配 Dominate Beast

上級不可視化 Greater Invisibility

氷の嵐 Ice Storm

姿変え Polymorph

石の皮膚 Stoneskin

火の壁 Wall of Fire

殺戮の雲 Cloudkill

冷気噴射 Cone of Cold

人物支配 Dominate Person

物金縛り Hold Monster

蝗群 Insect Plague

見せかけの姿 Seeming

念動力 Telekinesis

石の壁 Wall of Stone

秘術の門 Arcane Gate

連鎖電撃 Chain Lightning

死の円環 Circle of Death

分解 Disintegrate

魔眼 Eyebite

耐魔法球 Globe of Invulnerability

陽光 Sunbeam

パーティーの枠が足りなくて未使用。

すでに書いたとおり、ソーサラーは呪文修正を生命線とする強力なクラスだが一定の知識をもとめられるテクニカルなクラス。サブの術者の有無などによって覚える呪文も変わってくるが、とりあえず、探索での超重要呪文の跳躍 Enhance Leap と中盤以降の集団戦で物をいう呪文妨害 Counterspell は必須として、火球 Fireball をはじめとする範囲攻撃呪文や霧渡り Misty Step のような移動呪文を優先的に修得していけばまず間違いはない。あとは好み。

以下、サブクラスの感想。

荒ぶる魔法は強いか弱いかというより楽しいサブクラス。基本のクラスパス自体がもう完成しているので愉快なランダム性があってもいいじゃないか！というひと向け。フレンドといっしょにマルチプレイすると楽しみさも倍増。ただし、素直にプレイするだけでは荒ぶる魔法がなかなか発動しないので能動的に惹き起こす工夫が必要。

竜の血脈は術者として隙がない強力なサブクラス。祖先の竜とおなじダメージタイプの攻撃呪文に【魅力】修正値を上乗せするのは序盤では強力。ほかにも AC の底上げや飛行による高所取りなど術者が欲しいものはすべてそろっている。レベル 1 呪文をはじめからひとつ多く修得できるのも嬉しいおまけ。サブクラスに迷ったらこれでいい。

嵐の魔法も呪文に縛りがあるものの隙がないサブクラス。竜の血脈と比べたらやや見劣りするものの差別化要素である範囲ダメージや近接攻撃者へのノックバスに助けられる場面も少なくないはず。また、追加ダメージの呪文の幅もやや広いので電撃や雷鳴の呪文を好んで使いたいなら選択肢に入る強さだろう。

そうじて、サブクラス単体でみると派手さはないが堅実な能力がそろっている印象。荒ぶる魔法のみ専用のビルドというかタクティクスが必要そうなので興味があるひとは挑戦してみてほしい。正直ソーサラー自体が基本的に強いのでサブクラスは好みで決めていい、はず。

そんな感じ。

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