※本文内の用語は原則として D&D 公式のものに従っていますが、不明なもの、公式の訳語がないもの、Larian 独自のものは羊谷知嘉の翻訳になります。日本語版 BG3 を確認次第修正予定(11/28)
ウィザード
ヒットダイス d6
Lv.1 呪文発動 秘術回復
Lv.2 秘術の学派(サブクラス選択
Lv.3
Lv.4 特技/能力値向上
Lv.5
Lv.6 秘術の学派の特徴
Lv.7
Lv.8 特技/能力値向上
Lv.9
Lv.10 秘術の学派の特徴
Lv.11
Lv.12 特技/能力値向上
ウィザードの強みはなんといっても使いやすさです。
ソーサラーやウォーロックといったほかの術者クラスにはない能力として、ウィザードは巻物とゴールドを消費してすべての呪文を覚えられ、秘術回復 Arcane Recovery によりレベル 5 未満の呪文スロットを非戦闘時に回復できます。また、ウィザードは使いたい呪文を非戦闘時にそのつど入れ替えられるためいろいろ試しながら攻略を進めたい方に最適です。
基本的にこのゲームは巻物があればだれでも呪文を唱えられますが、消費アイテムを余らせにくい序盤中盤では範囲攻撃呪文や拘束呪文を撃ちたいときに撃てる術者がパーティーにいた方が安定するのはたしか。その点、レベルアップ時に呪文の取捨選択が必要なソーサラー、さらには修得可能な呪文の数も幅もせまいウォーロックと比べるとウィザードはとても使いやすい初心者向けの術者クラスです。サブクラスの学派も最初にいち度選べばあとは自動で成長するのも高ポイント。
そのため、術者クラスを使ってみたいけどいきなりソーサラーやウォーロックを使うのは怖いひと、あるいは術者クラスにそこまでこだわりがないひとはとりあえずウィザードを起用しておけば間違いありません。
オススメの能力値は、知力>耐久力>敏捷力で、あとは要りません。
もうひとつウィザードの強みとして、【知力】ベースのビルドが推奨されるほぼ唯一のクラスなので【知力】関連の能力値判定に長けていることが挙げられます。〈知覚〉や〈説得〉や〈手先の早業〉とちがってそこまで重要な判定は多くないですが、魔術師に由緒ある場所を探索する場合にはウィザードがいると発見が捗るでしょう。
とりあえず術者クラスに慣れたい方はまずウィザードからはじめてみることをお勧めします。
防衛術 Abjuration
防衛術の呪文を巻物から覚える際のコストが半分になり、呪文レベルごとのコストが 25 ゴールドになる
防衛術の呪文を唱えることでその呪文レベルにひとしい秘術の防壁チャージをくわえ、あなたが受けるダメージをその分だけ減少させる。その後、チャージ数がひとつ減る。大休憩後、クラスレベルにひとしいチャージ数を得る
リアクションとして近くの味方がダメージを受けたときにあなたの秘術の防壁を犠牲にしてダメージを減らすことができる、チャージ数がひとつ減る
小休憩をとるたびにクラスレベルぶんだけ秘術の防壁のチャージ数が増加する
召喚術 Conjuration
召喚術の呪文を巻物から覚える際のコストが半分になり、呪文レベルごとのコストが 25 ゴールドになる
小休憩にいち度、水の創造 Create Water を呪文スロットを消費することなく唱えられる
大休憩にいち度、通常のアクションとして 9m 範囲内の空いている場所にテレポートするか、味方との位置を交換する。召喚術の呪文を唱えることでも再使用可能になる
召喚術の呪文を維持しているあいだダメージを受けても精神集中を破られることがない
占術 Divination
占術の呪文を巻物から覚える際のコストが半分になり、呪文レベルごとのコストが 25 ゴールドになる
大休憩のあとあなたはふたつのランダムな予見ダイス(1d20 の出目の数字)を獲得する。その日のあいだ、あなたはリアクションとして付近の攻撃ロールかセーヴィング・スローをあなたの予見ダイスと交換できる。それぞれの予見ダイスはいち度しか使えず、未使用のダイスはその日の終わりに消失する
小休憩をとるとあなたは預言を託され、それを満たすと消失した予見ダイスを回復する
大休憩にいち度、呪文スロットを消費することなく上級暗視 Superior Darkvision の能力を得る行動ができる
大休憩にいち度、呪文スロットを消費することなく不可視視認 See Invisibility の能力を得る行動ができる
心術 Enchantment
心術の呪文を巻物から覚える際のコストが半分になり、呪文レベルごとのコストが 25 ゴールドになる
通常のアクションとして 1.5m 範囲内のクリーチャーを 2 ターンのあいだ魅了・行動不能状態にする、あなたは各ターンに通常のアクションとして催眠の凝視の維持 Maintain Hypnotic Gaze をとれる
リアクションとしてあなたを攻撃する者を魅了状態にする、セーヴィング・スローに失敗するとその者は可能なら別の対象を攻撃する
あなたは本来ひとりしか対象にとれない心術の呪文をふたりのクリーチャーを対象に唱えられる
力術 Evocation
力術の呪文を巻物から覚える際のコストが半分になり、呪文レベルごとのコストが 25 ゴールドになる
あなたの力術の呪文への味方のセーヴィング・スローは自動で成功し、それらからダメージを受けない
あなたの初級呪文が対象にしたクリーチャーがそのセーヴィング・スローに成功しても初級呪文の半分のダメージを受ける、しかし追加効果に苦しまされない
あなたはあらゆる力術の呪文のダメージロールに【知力】修正値をくわえられる
幻術 Illusion
幻術の呪文を巻物から覚える際のコストが半分になり、呪文レベルごとのコストが 25 ゴールドになる
初級幻術をボーナスアクションとして唱えられ、唱えたあとも隠密状態を維持でき、沈黙状態でも唱えることができる
小休憩にいち度、通常のアクションとして不可視視認 See Invisibility を呪文スロットを消費することなく唱えられる
小休憩にいち度、あなたが攻撃されたときリアクションとして魔法の分身をだして攻撃を外させる
死霊術 Necromancy
死霊術の呪文を巻物から覚える際のコストが半分になり、呪文レベルごとのコストが 25 ゴールドになる
ターンにいち度だけ、あなたが呪文でクリーチャーを殺したならその消費した呪文スロットレベルの 2 倍のヒットポイントを回復する、その呪文が死霊術なら 3 倍のヒットポイントを回復する。アンデッドと構築物には影響しない
以下を修得
・あなたがレベル 3 呪文の死体操り Animate Dead を修得していないならこれを修得する
・あなたが死体操りを唱えるとき、追加の死体を操れる
・死体操りにより起きた死体はあなたのクラスレベルぶんの追加ヒットポイントを得て、あなたの習熟ボーナスをそのダメージロールに加算する
あなたは [死霊] ダメージに耐性を得て、あなたの最大ヒットポイントは減らされることがない
変成術 Transmutation
変成術の呪文を巻物から覚える際のコストが半分になり、呪文レベルごとのコストが 25 ゴールドになる
ポーション作成時、DC 15 の〈医術〉判定に成功するとポーションをおなじ素材からひとつではなくふたつ作成できる。
特定の効果を発する石を作成することができる、大休憩をとるかレベル 1 以上の変成術の呪文を唱えると別の効果の石は作成できる。ただし、複数の石を同時に保持することはできない
・変成術師の石:耐久力(所持者は【耐久力】セーヴィング・スローに習熟を得る
・変成術師の石:暗視(所持者は暗闇のなかでも18m 範囲の視界を得る
・変成術師の石:移動速度(所持者は移動速度が 3m 上昇する
・変成術師の石:酸耐性
・変成術師の石:冷気耐性
・変成術師の石:火耐性
・変成術師の石:電撃耐性
・変成術師の石:雷鳴耐性
通常のアクションとして呪文スロットを消費することなく飛行能力を有するアオカケスに 5 ターンのあいだ変身する、ヒットポイントがゼロになると元々のヒットポイントをもたも元の姿にもどる
リスト:ウィザード呪文
酸の飛沫 Acid Splash
防刃 Blade Ward
負力の接触 Chill Touch
踊る灯 Dancing Lights
炎の矢 Fire Bolt
友情 friends
光 Light
魔導士の手 Mage Hands
初級幻術 Minor Illusion
毒噴射 Poison Spray
冷気光線 Ray of Frost
電撃の手 Shocking Grasp
百発百中 True Strike
火炎双手 Burning Hands
人物魅了 Charm Person
万色弾 Chromatic Orb
色しぶき Colour Spray
変装 Disguise Self
跳躍 Enhance Leap
迅速退却 Expedition Retreat
偽りの生命 False Life
軟着陸 Feather Fall
使い魔召喚 Find Familiar
濃霧 Fog Cloud
豚の脂 Grease
氷の小刃 Ice Knife
健脚 Longstrider
魔導士の鎧 Mage Armor
魔法の矢 Magic Missile
善悪からの保護 Protection from Evil and Good
不調化光線 Ray of Sickness
盾 Shield
睡眠 Sleep
ターシャの抱腹絶倒 Tasha’s Hideous Laughter
雷鳴波 Thunderwave
魔女の矢 Witch Bolt
秘術錠 Arcane Lock
視覚剥奪 Blindness
かすみ Blur
短剣の群れ Cloud of Daggers
狂気の冠 Crown of Madness
暗闇 Darkness
暗視 Darkvison
思考感知 Detect Thoughts
拡大と縮小 Enlarge/Reduce
火炎球 Faming Sphere
強風 Gust of Wind
対人金縛り Hold Person
不可視化 Invisibility
解錠 knock
魔法の武器 Magic Weapon
メルフの酸の矢 Melf’s Acid Arrow
鏡像 Mirror Image
霧渡り Misty Step
幻の強制力 Phantasmal Force
衰弱光線 Ray of Enfeeblement
灼熱の光線 Scorching ray
不可視視認 See Invisibility
破砕 Shatter
クモの巣 Shatter
アンデッド操作 Animate Undead
呪詛 Bestow Curse
明滅 Blink
呪文妨害 Counterspell
恐怖 Fear
偽装死体 Feign Death
火球 Fireball
ガス化形態 Gaseous Form
守りの秘文 Glyph of Warding
飛行 Grant Flight
加速 Haste
催眠模様 Hypnotic Pettern\
電撃 Lightning Bolt
エネルギーからの保護 Protection from Energy
呪いの除去 Remove Curse
みぞれ混じりの嵐 Sleet Storm
減速 Slow
悪臭の雲 Stinking Cloud
吸血の手 Vampiric Touch
放逐 Banishment
枯死 Blight
精神混乱 Confusion
小型エレメンタル召喚 Conjure Minor Elemental
次元扉 Dimension Door
エヴァードの黒い触手 Evard’s Black Tentacles
炎の盾 Fire Shield
上級不可視化 Greater Invisibility
氷の嵐 Ice Storm
オティルークの弾力弾 Otiluke’s Resilient Sphere
幻の殺し屋 Phantasmal Killer
姿変え Polymorph
石の皮膚 Stoneskin
火の壁 Wall of Fire
殺戮の雲 Cloudkill
冷気噴射 Cone of Cold
エレメンタル召喚 Conjure Elemental
人物支配 Dominate Person
怪物金縛り Hold Monster
多次元クリーチャー使役 Planer Binding
見せかけの姿 Seeming
念動力 Telekinesis
石の壁 Wall of Stone
秘術の門 Arcane Gate
連鎖電撃 Chain Lightning
死の円環 Circle of Death
アンデッド創造 Create Undead
分解 Disintegrate
魔眼 Eyebite
肉を石に Flesh to Stone
耐魔法球 Globe of Invulnerability
オティルークの凍結球 Otiluke’s Freezing Sphere
オットーの我慢できぬ踊り Otto’s Irresistible Dance
陽光 Sunbeam
氷の壁 Wall of Ice
コメント
ウィザード Lv.12 のゲイルで難易度タクティシャンのコンパニオンクエストのみ攻略済み。サブクラスは力術。
すでに述べたとおり、使いやすさに特化した初心者向けの術者クラス。とくに D&D 系のシステムに慣れていないと序盤はあたまがパンクしがちなのでとりあえずウィザードを使ってみるのはあり。逆にいえば育成の面白みが薄いともいえるので、ウィザードに飽きたらソーサラーなりウォーロックなりに挑戦してみてほしい。
以下、サブクラスの感想。
防衛術は秘術の防壁がなかなかに仕事しそうな優良サブクラス。味方にも展開できるのは偉い。ただし、高レベルの戦闘になると防衛術を唱えることがそもそも強い動きではないので防壁のチャージ管理が胆になりそう。
召喚術はロールプレイ寄りのサブクラス。どの能力にも強みらしい強みはあまり見出せない。
占術は予見ダイスが優秀なサブクラス。出目の交換は味方にも敵にも使えるので最後まで腐りにくい。とくに終盤の強力な敵はいかに拘束呪文で動きを止めるかが戦術の要になるのでダイス操作が輝く場面も少なくないはず。戦闘に大きなインパクトをもたらす攻撃&呪文の見極めが鍵になりそう。
心術はややロールプレイ寄りのサブクラス。二股の心術は強力だが、このゲームではそもそも単体拘束呪文による 1 対 1 交換がよほどの難敵じゃないと強い動きになりえないので、難易度次第では呪文対象をふたりに増やしたところで……と思わなくもない。
力術は隙がない優良サブクラス。力術の呪文なら味方に害を及ぼさなくなるので範囲攻撃呪文を雑に撃てるのが最大の強み。ダメージ強化も優秀。このゲームで術者にもとめられる役割のひとつは範囲攻撃手段なのでサブクラス選択に迷ったらこれを選んでおけばいいぐらいの安定択。
幻術はロールプレイ寄りのサブクラス。どの能力にも強みらしい強みはあまり見出せないが隠密特化のマルチクラス先では選択肢になる、かもしれない。
死霊術はややロールプレイ寄りのサブクラス。死体操り Animate Dead と心中しろ。
変成術はポーション作成用のサブクラス。キャンプメンバーでいい。
そんな感じ。