なゆた創
8 Articles0 Comments

現代詩人、コーヒー愛好家、ドリップマン。

現代詩人が斬る、清澄白河サードウェーブ系コーヒーツアー

1.サードウェーブってなによ 「サードウェーブ」とは、アメリカにおけるコーヒー文化史のなかで「第3の流行」として位置付けられる事象である。主にカリフォルニア州などの西海岸エリアで発達した。この辺の歴史的流れはこちらで簡単に読めるので省略し、サードウェーブの定義について、わたしなりの理解のもと説明する。

NORANEKO散文詩 No.02「烏賊のさえずり‐The Tweet of Squid‐」

烏賊のさえずり‐The Tweet of Squid‐ 寺山修司の『田園に死す』って映画のサントラを聴いてたんよ、/液晶が青く光って死に化粧みたいに額を染めて/「いかいか、いかいか、」ってあぶく立てるような声が、胸の暗がりから、湧いてね。/珈琲を飲み過ぎたんだとお坊さん時計の針が溶けて読めない/眼球の裏側に、真っ白い烏賊のお化けが、ぶるぶる、ぶるぶる、震えていて。

NORANEKO散文詩 No.01「fureai」

fureai  午前八時のカノン、その、安いオルゴールの時報を僕らは聞き流す。余白の霧が立ち込める、開店間もない喫茶店が蠕動している。漆喰の壁が、ニスの剥げた木床が、呼吸に上下している。僕らは四人がけのルビンの壺に相向かいで腰を沈める。僕は通路側に頭を向けて、君は窓を背にあくびをして。

Copyright 2019 Fuel Themes. All RIGHTS RESERVED.