NORANEKO

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現代詩人、コーヒー愛好家、ドリップマン。

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なぜ、日本人はコーヒーに砂糖を入れないのか? 日本限定デロンギ製品からのエスプレッソ文化論

1. カフェ・ジャポーネ 2016年現在、日本の喫茶文化にはスターバックスやタリーズといったエスプレッソを提供するカフェが日常にありふれたものとなった。さらに2015年、清澄白河にオープンしたブルーボトルコーヒー1号店を筆頭とした「サードウェーブ系」と呼ばれる新たなスタイルのカフェも続々と現れているが、こうした店でもエスプレッソドリンクを提供する場合が少なくない。

NORANEKO散文詩 No.03 「腐水に浸る、追憶の水掻き。」

腐水に浸る、追憶の水掻き。  指の間に間に水掻きの膜を見つけたとき、わたしのなかのさかなたちがさわぎだしたの。月の光が明るすぎて青ざめたリビングの床に、季節はずれの金魚の風鈴が鬼灯色の像を落として、ちりちりと鳴って。

現代詩人が斬る、清澄白河サードウェーブ系コーヒーツアー

1.サードウェーブってなによ   「サードウェーブ」とは、アメリカにおけるコーヒー文化史のなかで「第3の流行」として位置付けられる事象である。主にカリフォルニア州などの西海岸エリアで発達した。この辺の歴史的流れはこちらで簡単に読めるので省略し、サードウェーブの定義について、わたしなりの理解のもと説明する。

NORANEKO散文詩 No.02「烏賊のさえずり‐The Tweet of Squid‐」

烏賊のさえずり‐The Tweet of Squid‐ 寺山修司の『田園に死す』って映画のサントラを聴いてたんよ、/液晶が青く光って死に化粧みたいに額を染めて/「いかいか、いかいか、」ってあぶく立てるような声が、胸の暗がりから、湧いてね。/珈琲を飲み過ぎたんだとお坊さん時計の針が溶けて読めない/眼球の裏側に、真っ白い烏賊のお化けが、ぶるぶる、ぶるぶる、震えていて。

NORANEKO散文詩 No.01「fureai」

fureai  午前八時のカノン、その、安いオルゴールの時報を僕らは聞き流す。余白の霧が立ち込める、開店間もない喫茶店が蠕動している。漆喰の壁が、ニスの剥げた木床が、呼吸に上下している。僕らは四人がけのルビンの壺に相向かいで腰を沈める。僕は通路側に頭を向けて、君は窓を背にあくびをして。